FC2ブログ
TOP◆書散文章もどき。

このカテゴリーの記事



*ありがとう。

◆突発小説
*碧白+銀  …『綿毛のはな。』
--------------------------------------------------


 ままが、くるしい、てがんばってる。
 くるしい、くるしい、て。

 でも、自分はなにもできなくて。
 なにもしてあげられることが、なくて。
 ちいさな自分では、なにかをしてあげられない。

 廊下側の窓から中を覗いてることしか、出来ない。

 ママが、ままに手を伸ばした。
 びくびくと痙攣するままの頭を、ママがかるくやさしく撫でる。

『める…』

 弱く動いたままの口が、そう呟いている。
 ママのぬくもりに安心してるような、ほっとしたままの表情(かお)。
 やさしいママの腕に、ままがそっと抱かれた。
 そうなると、自分の場所からじゃままがよく見えなくなった。

 けれど、きっと。


『海里』

 心配気に、床にいるのぐが窓の縁にいる海里を呼んだ。
 振り向けば、のぐの側になつとつきもいて、みんな同じように心配な表情をしていた。
 心配なのもある。不安もある。
 姉弟たちはきっと同じ気持ちを抱いているんだろう。
 海里はなんて返せばいいのかわからなくて、結局何も答えられず、床に下りた。


 *  *  *


 苦しい。辛い。
 痛い。
 苦しい。まだ、あなたのそばに、いたいのに。
 歳を老いた身体は、自分の云う事を利いてくれない。

『……』

 もう上げるのがやっとの瞼を、ミリィは緩慢にうっすらと開いた。
 主の顔が見えないけれど、彼女の匂いが鼻孔をくすぐる。
 だいすきなぬくもりに、自分はいま、包まれている。
 力を抜くと、がんばって開いた瞼がいとも簡単に閉じてしまった。
 ぬくもりと匂いに、ミリィは安堵する。
 たくさんこどもたちはいるけれど、やはり自分にはこの人間がいちばんすきなのだ。
 種族の違いで想いを伝えられないのが、もどかしい。届けられない、ことば。

 だいすき。
 だいすき。

 まだ、あなたの傍にいたい。
 そばに、いたい。

 けれど。

 ずっと傍にいられなくて、ごめんなさいね。
 最期まで心配させて、ごめんなさいね。

 そして、いろんなものをくれて。
 たくさん、たくさん。
 もう動かすだけの力もなくて、小さく開いた口から声にならない声でミリィは紡いだ。


『ありがとう』

*****


ご冥福をお祈りいたします。
お疲れ様でした…! めるちゃんたちを見守っててね!

ここ数日であたためていた想いを綴ってみました…!
まだ少し書き足りない感はあるので、本拠地に載せる際には加筆修正してると思います…(苦笑)。

ミリィ視点は想像でしかないのですが、…きっと、きっと…!
口調は、年齢を考えるとこどもっぽい話し方じゃないよね、…と思いまして…。

世界観は、現実空間+作中設定÷2、辺りです…。
判るとは思いますが、ままがミリィ、ママが主に当たる梅流ちゃん、を差してます。…ややっこしい(苦笑)。


**

カテゴリ:*碧白+銀.

*属魂+堕天**探索記。

 しゅん、と美言は草むらに座り込んだ。
 目尻には涙が溜まる。

 主からの頼みで松影の森探索をしてたのだが、気付けばお気に入りの洋服が汚れてしまっていたのだ。
 白くひらひらとしたワンピース。ごたりとした飾りはなく、裾の方に花の模様が入っている、シンプルなデザインのものだ。
 美言は普段からはこういう清楚な感じのものは着ないのだが、主に進められてしまえば着ないわけにもいかない。そもそも、こういうデザインは嫌いなわけではない。むしろ、すきだ。すきだが、普段から着るにしては探索向きではない。
 頭では判ってはいた。
 けれど、探索前に和空とデートしていたその余韻を消したくなくて、脱ぐのがもったいなくて、……このまま来てしまったのだ。

(和空も褒めてくれたのに…)

 ワンピースには、汚れだけでなくところどころに切れたような跡も入っている。
 後悔、とは、まさにこういうことだ。
 でも、探索はしなければ。主にはよろこんでもらいたい。

(……)

 けれど、なかなか気力が回復しない。
 このままでは戻る時間になってしまう。でも。


「あの…、どうしました?」


 遠慮がちに掛けられた声に、美言は顔を上げた。
 いたのは、黒い双眸に青色の短髪をした青年。

「……探索してたの」
「あぁ。きみもなんですか」

 あっさり納得され、どうも青年も自分と同種族らしい。
 緩慢に立ち上がると、美言は答えた。

「そしたら服が汚れちゃって……」
「判ります。探索してると、どうしても汚れちゃいますよね」

 青年は苦笑気味にそう返すと、落ち込む美言に訊いてきた。

「良かったら手伝いますよ?」
「ぇ?」
「洋服。それ以上汚れるのは避けたいですよね? 大変そうなところは自分が探しますから、きみはあまり草が生えてないところを狙って探してください」

 思わぬ助けに、美言は潤んでいた瞳を丸くした。

「…いいの?」
「はい。自分の方も探索しますし、構いませんよ」

 快く、青年は頷いた。

*****


属魂+堕天、妄想書き散らし小説(待)。

美言に着せたワンピース、どう考えても探索向けじゃないよね。あれで探索したら、確実汚れる!
じゃぁ、堕天の方と裏で繋がってたら…?

と・思ったことで出来た話。

ラグナロク、てゲームでよくアンソロコミックが描かれてるので、そんな風味で妄想です(笑)。
青年側から見たら、和泉の森なのですよ(なんで)。

美言と豪くんは、本編では一切接触ないですが、まぁここでのお遊びなので☆
豪くんともかく、美言は本編では『清空』祭司部の声歌師です。アルト。
和空は、本編での美言の恋人。同じく祭司部声歌師。担当はテノール。なつきゃら。

うん……あと、本編だと別に、主、ていない(笑)。


**

カテゴリ:*遊戯録.
| Top Page |